【愛する猫 タローへ】
2020年8月1日未明、愛する猫タローが逝きました。
約23年前の大学生の時、友人からの一本の電話。
「UEちゃん 猫好き?」
今まで、猫を飼った事は一度もなく、道端で猫を見かけても足を止める事もなかった自分。
友人とその彼女が、ホームセンターで「飼ってくれる人」という張り紙をみて、一目惚れして飼う事にしたが、自宅に帰ってから数分後に、その彼女が猫アレルギーだった事が発覚したらしい・・・。
とりあえず、その友人宅へ。
そこで、完全に一目惚れ!
すぐに、自分の一人暮らしの家に一緒に帰って、タローとの二人暮らしがスタートした。
手のひらに乗るくらいの大きさの子猫だったタロー。
今まで、猫を飼った事もなかったので、トレイやご飯など必要なものを買い揃え、猫の飼い方を調べながら、二人暮らしを始めた。
ワンルームだったが、ロフト付きだったので、タローにとっては、まだ良かったかも。
部屋の中を走り回ったり、時期によっては発情したり、引っ掻かれて傷が絶えなかったり。
学校へ行って、帰るとドアの前で「にゃー」って待っていたこと。
ベットに座っていると膝の上に乗ってきて「にゃー」って甘えていたこと。
色々と思い出すよ。
発情の時期は、部屋中にマーキングするから、部屋の白い壁は色が変わり、匂いもすごかった。
ある日、帰ったら網戸が開いていて、タローがいなかった日があった。
(アパートの一階で、クーラーの室外機を置くスペースくらいのベランダがあった)
直ぐに、家を飛び出し、近所を探し回った。
そしたら、タローが知らない猫と一緒にいるとこを発見!
「タロー!」って呼んで、近づき、抱きかかえて家に帰ったね。
それから、何日かした後、ベランダから鳴き声が聞こえる・・・
見に行くと、小さな子猫が数匹いるじゃないか!?
多分、タローとあの子(猫)の子供かなーって思ったけど、どうだったかな?
数日後に、ベランダからいなくなって、巣立って行ったね。
たまーに、外で生きてる猫がきて、それに反応していたタロー。
外の世界をもっと見たかったかな?
「犬と猫の違い」って番組を食い入るように観ていたタロー。
すくすくと育ってくれて、大きくなってきたタロー
よくロフトから、部屋を眺めていたね。
大学を卒業するタイミングで、タローが来て約3年間、タローと一緒に過ごしたこの家を出るとき。
実家に一緒に連れて帰るために、実家に連絡した時、実家では今まで動物を飼った事もなかった事もあり、「連れて帰ってくるな」と言われて、散々、親父と言い合い、説得し、一緒に帰ったんだよ。
実家でタローも過ごし始めて、数日後には、連れて帰ってくるなって言った事が嘘のように「タロー」って、一番甘い声を出していたのは、親父だったけどね。
タローもまだまだ若くて、元気で、今までの部屋より大きくなったから、より走り回っていたね。
5階という高さがあるのに、ベランダの手すりの上を器用に歩いている時は、流石にびっくりしたし焦ったわ。
いつの間にか、走り回るというよりは、ノソノソと歩くようになっていたタロー。
だいぶ貫禄が出てきたね。
オカンが溺愛し、食べ物も色々なものを食べさせてもらってたなー。
ここ数年は、トイレに行くのが、少し難儀だったね。
トレイ以外で、やっちゃったりと。
病院にもよく通ってたし。
どこが痛いか、何をしてほしいか、なかなか理解できてなかったかもしれない。。
頭と喉を撫でて、声をかける事しかできなかった。
今日、無事にタローの葬儀も終わったよ。
タロー、本当にありがとう。
23年、大往生って言われる。それは、そうなのかもしれないけど、
タローが幸せだった23年間じゃなかったら、そんなの意味がないかな。
でも、俺はタローと過ごした日々は本当に幸せだったし、タローに色々と話しをしたと思う。
お骨を拾った時は、なんか現実なのかなんなのか分からなかったのが、正直な気持ち。
葬儀屋さんは、しっかりしたお骨だって言ってたよ。
タロー本当にありがとう!
いつも一緒だよ。
天国でまた会おうね。